08. 明日花(須賀圭介の妻)が天気の巫女だという説は本当か?

・須賀圭介は安井刑事から泣いていることを指摘される
・須賀圭介は暴走した帆高の行き先が代々木の廃ビルであることを知っていた

上記の二点から、
「明日花が天気の巫女であり、圭介は明日花を見殺しにし、晴れ渡る東京を選んだ。それゆえに圭介は泣き、廃ビルの場所も知っていた」
という真相を推測する人がいます。

しかし、結論から言うとそれは間違いの可能性が高いです。

明日花が巫女であり、彼女が消えていくのを圭介が見殺しにしたという説が正しいとすると、以下、小説版「天気の子」の須賀圭介の心中の呟きが矛盾します。
――引用開始――――――――
俺にも、かつていたのだ。明日花。もしも、もう一度君に会えるのだとしたら、俺はどうする?俺もきっと―。
――――――――引用終了――

また、圭介が泣いていた理由も上記のセリフだけで説明出来てしまいます。

なお、帆高の行き先が代々木の廃ビルであることは、夏美は本人から聞いて知っているので携帯電話で聞けばすぐにわかります。さらに、圭介は帆高の携帯料金を払っているため、帆高の位置をスマホを使ってすぐに確認することも出来ます。そして、8月21日の夜に圭介を含めた東京中の人が、代々木の廃ビルの屋上から天に消えていく陽菜の夢を見たと作中で描写されています。よって、圭介が帆高の行き先を知らない方がむしろ不自然とまで言えます。

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