10. 本作冒頭で帆高がフェリーの甲板で雨に打たれて喜んでいたのはなぜか?

小説版では、帆高の心境が以下のように記載されています。
――引用開始――――――――
やった、と僕は小さく声に出した。今なら甲板を独り占めできるかも。尻の痛い二等船室にもいいかげん飽きてきたところだし、他の乗客が戻ってくる前に甲板に出て雨の降る瞬間を眺めよう。
――――――――引用終了――


また、以下のMovieWalkerのインタビュー記事で新海監督は、帆高が上記のように感じた理由を以下のように説明しています。
https://movie.walkerplus.com/news/article/200872/
――引用開始――――――――
冒頭の船のシーンは、帆高の傾向や性格のようなものを描いたつもりです。『非常に激しい雨が予想されます。安全のため、船内にお戻りください』という放送がかかり、みんなが船の中に戻っていくんですが、そんななか帆高だけは逆方向に歩いていく。『この男の子は、人と反対の方向に行ってしまうんだ、大人に言われたことと逆のことをやってしまうんだ』ということを描きたいと思っていました。大雨に喜んでいるのは、島を出てきた解放感もあると思います。帆高はみんなが嫌がるような、危険だと思うようなことに解放感や喜びを感じてしまう。そういった、物語の行く末を示しているシーンになります。
――――――――引用終了――

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