13. 帆高と陽菜の再会時、雨が弱まったのは陽菜の祈りが天に届いた証拠か?

本作ラストシーンでの帆高と陽菜の再会時、雨が非常に弱まっていますが、これを陽菜の祈りが天に届いた証拠と考えるのは少々難しいと考えられます。


新海監督は救出時の陽菜のチョーカーが切れていた理由について、天気の巫女からの解放を意味するのだろうことを劇場パンフレット第二弾で語っています。また、帆高がアパートで聞いていたラジオの天気予報にて「都市部では非常に雨が弱まる時間も有るでしょう」というセリフが登場します。これは、雨の降り続く東京においても一時的に雨が弱まることが有ることを、わざわざ新海監督が観客に伝えるために入れたものと思われます。そうでなければ、あのような直接的なセリフをわざわざ作品に入れたりはしないでしょう。

なお、新海監督のインタビューでの発言などから推測するに、異常気象が起きている中でも、正確な天気予報がなされている様子を作中に入れ込むことで、人類は自然と対峙できるだけの叡智を持っていることを示したかったという可能性も有ります。

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